漫画を作るために、漫画の編集アプリを作った
アルモア / MONOPHASES 主宰『TS狙撃少女のダンジョン配信』の黒瀬編を漫画にするため、CodexとClaudeと一緒に、漫画の制作エンジンと編集アプリ「MONOPHASES MANGA」を作りました。
この仕組みで制作した黒瀬編 第01話、全18ページは公開済みです。

出発点は、生成した漫画を後から直しやすくすることでした。
AIにページ全体を一枚の画像として描いてもらうと、絵も台詞も吹き出しも、その画像の中に入ります。台詞を一文字変えたいだけでも、画像に手を入れる必要がある。絵は気に入っているのに、文字や配置のために描き直すのは避けたいと思いました。
そこで、絵・コマ枠・吹き出し・文字を別々に持つ仕組みにしました。AIにはコマの絵を描いてもらい、文字や配置はエディタで調整する。人物を背景と分ければ、コマ枠から飛び出す構図も、位置や大きさを変えながら組めます。
仕組みを作ればすぐ漫画ができる、というわけではありませんでした。
吹き出しの形と大きさは、何度も直しました。縦書きの文字数、改行、文字の周りの余白。台詞が収まるだけでは、絵ネームで考えた見た目になりません。自動で整える部分と、自分で動かせる部分の両方が必要でした。

絵ネームから吹き出しを自動で検出する方法も試しましたが、絵まで拾ってしまい、誤検出が多く出ました。そこで、AIが絵ネームを見て位置を読み取り、座標として書く方法に切り替えました。
生成した絵の取り込みでも、決めたとおりのファイル名にならないことがありました。毎回名前を直してもらうより、背景や人物、修正版を道具側で読み取れるようにしました。
使うたびに、編集機能も増えました。分割したコマを消したら、隣を広げて埋めたい。改行は自分で決めたい。吹き出しを直接つかんで大きさを変えたい。実際のページを触りながら、必要な操作を足していきました。

第01話は公開できましたが、道具作りは続きます。
ページのコマ割りや吹き出し、台詞はJSONで管理しています。今後は、AIにネームを読み込ませ、ページを構成するJSONを作ってもらい、エディタへの仮配置まで進める流れも考えています。
その下書きを見て、人が構図や読み順、台詞の間を調整する。AIの変更を提案として受け取り、前後を見比べて採用する仕組みも作っていきます。
漫画を作る途中で、その漫画を作るための道具まで作ることになりました。
人が決め、AIがかたちにする。その間で何度も直せるように、制作の足場を整えています。
一つの物語を、また一つの姿へ。